終末期医療のターミナルケアとは

終末期医療のターミナルケアとは

終末期医療のターミナルケアとは緩和ケアとも呼ばれています。身体的・精神的な苦痛を和らげる目的で行われます。精神的な苦痛を和らげる目的では読経するとか聖書を読むとかといった試みが行われているところもあります。

また、ベッドに寝たきりでなく車いすで移動できるような状況にある患者であれば、同じような状況の患者を集めてピアカウンセリングというのを行うところもあります。これは同じ状況に置かれた者同士がお互いの話を聞くことで自分ひとりではないことの自覚や共感から精神的苦痛を和らげます。身体的苦痛に関するものとしては疼痛管理があります。医師がその患者の状態を把握しながら、麻薬を投与し痛みから遠ざける方法をとります。病院によってアプローチの仕方はことなりますが、緩和ケアチームがあるところもあります。これは医師をはじめ、緩和ケアに関する専門知識をもった看護師、痛み止めとして使う薬に精通している薬剤師、患者の生活面や経済面の相談に応じるソーシャルワーカー、精神的な苦痛について専門的にアプローチできる臨床心理士、そのほか管理栄養士やリハビリ専門職の人で構成されています。

チームで病気を治すというよりは、先に述べた身体的・精神的な苦痛を和らげるために患者に寄りそう形でそれぞれの職種の専門性を活かし、接していきます。